養蜂家のお仕事は蜂蜜の採取ですが、最適採蜜時期を知ることは大変重要です。
<<蜂が蜜を集める仕掛け>>
植物達が花を咲かせ花に花蜜が吹き出す頃、働き蜂が花に訪れその花蜜を集め自分の巣箱に戻ってきます。
すると内勤蜂(若い働き蜂)がその花蜜を受け取り巣房に貯め、蓋を掛け蜂蜜になります。
蜜が集まると巣箱自体が重くなります、そこで巣箱の重さを量れば最適採蜜時期が読めると思われます。
<<巣別れ>>
蜂が元気に増加し巣箱自身が手狭になると、巣別れが発生します。
事前に新しい女王を準備し、良く晴れた日蜂達が一斉に飛び立ち巣箱近傍に蜂の塊を作ります。
此が発生すると、旧女王と巣箱の半分の蜜をおなかに入れた半分の働き蜂がとこかに飛んでしまい、養蜂家は大変困るので防ぎたいです。
巣箱重量も半分になってしまいます。
<<防止策>>
防止策としては新しい女王作成(王台の発生)を良く監視し制御しなければいけませんが、多くは見逃し王台発生を引き起こします。
養蜂管理に巣箱内部の環境変化(温度、湿度、騒音、そして重さ)を監視すれば、事前に巣別れの発生が読め、防止が可能となります。
騒音監視
・巣箱の羽音と生態の関係
・元気な蜂は羽音が大きいか
・寒いとき蜂球作成しみんなで寒さをしのぐ為体を動かす
・巣別れ 分蜂時 一斉に出る
・死滅時は音なし・・・
など 羽音(騒音)測定に巣箱に音を拾う装置の導入の検討
音の周波数帯域は可聴範囲とした(聞こえる範囲)
音圧は「ホーン換算」とする。
此は一般の騒音計そのものと同じしくみです。
マイクからの音を適宜なフィルターで制限
その後対数圧縮変化は24時間監視
測定頻度は1-2分間隔とした。
現在巣箱には温度湿度センサーモジュール使用
重量測定
体重計などに使用するひずみセンサーとIF IC HX711を使用
<<情報を手元で監視>>
これら測定情報を手元で監視するため
WiFi経由でクラウドサービスにテータを保存しました。
先ず 各種センサーの制御
WiFi送信の為小型マイコンを使用いたしました。
使用はM5Stack シリーズの最小型でM5ATOM Lite です。
表示LED1個入出力装置、WiFi、メモリー等を備え1個1000円以下で入手可能です。
クラウドサービスは「Machinist」サービスを利用、可視化いたしました。
1-2分間間隔でクラウドサービスにデータ送って監視可能となりました。